「真弓・・・?どうした?」


抱きついて離れない私に
心配そうな声で
私の背中に手を回している。


一緒にいたい。


離れたくない。


諦めなくちゃいけないって
必死で考えないようにして
ガマンしてたのに

もう、自分が抑えられない。




「真弓?」


「帰りたくない。
総一と一緒がいい・・・」


思わず、総一に抱きついている腕に力が入った。


「何か最初ん頃思い出すな。
さすがに
ガキには難しい選択だったか。
でも、ちゃんと
自分でそう選んだんなら・・
今度こそ
俺がちゃんと面倒見てやっから
安心しろ」



少し笑ったように言うと



「さてと、じゃあ
第二の家へと帰りますかね。
ほら、早く帰って
続きやるぞ。
こんな暗くちゃ
真弓の困ったツラも見れねぇからな。
つーか、寒いし」


促されるように背中を叩かれ
神社を後にすると

そのまま
総一の家へと向かった。