「待ったら何かしてくれんの?」


暗くて、表情までは見えないけれど
この声は
デビル総一の声だ。


絶対、私に恥ずかしい事を言わせる気だ。


「・・・何も」


「ふぅん、じゃあ
何で手離さねぇの?」


総一の腕を掴んで離さない私に
的確に突っ込んでくる。



「・・・・・」


「じゃあー、最終質問。
キスしていい?」


「・・・いい」


「まぁ、いいや。合格」


そう言って
私の頬をつまむと

そのまま顔を上げられ


「ん・・・・っ・・っ」



ようやく、唇が重なり合った。



久しぶりに感じる
総一の香り、感触に

やっぱり、どうしようもないくらい好きになりすぎて

このまま

ずっと、ここにいたいと思うほど

離れたくなくて・・・・


キスだけじゃ足りないほど
総一を欲してしまっている淫らな自分が見え隠れしてしまっている。