「ははは・・そうか。
教えないか」


そんな私を笑っている。


笑うから・・・


ガマンしてた思いが


全部出そうになって・・・



「もう嫌だ、何で会うの」


涙が出そうになる顔を隠すように
両手で顔を伏せた。


「俺は会いたかったけどな」



ほら、また
そんな事言う・・・。


そんな事言いながら
頭を撫でて、ガキ扱いして・・・



「真弓、いい加減機嫌直せよー」


「・・別に機嫌悪いわけじゃないし」


「じゃあ、顔上げてくれねぇかなぁ?」


「嫌・・・」


「ガキは扱いが難しいな。ハハハ
仕方ねぇな」


そう呆れたように言うと


「ほら、こっち来い」


腕を掴まれ
社の中へと引っ張り込まれてしまっている。