りおんの裸体に、魔法少女たる「装飾」が次々と施されてゆく――ただ、いかんせん「在庫品」な為に、寄せ集め感ときらびやか不足は否めない――。



上手くまとめた――という表現が、適切かもしれない――。



奏でられた音楽も終了し、輝いていたりおんも元の状態へ戻り、変身が終了した――。




「こんなものかな――――」


魔法少女になった自分を見て、淡々と言うりおん――。




「そして、何故にチアガール風コスチューム――」


「すまない、りおん――いかんせん、急いで探して見つかったのが、これだったのだ――」


「もう少し時間があれば、色々と手を尽くす事もできたのだが――今はこれが私の精一杯だ――」




「許してくれ――りおん――――」


申し訳なさそうにステッキさんは詫びた――。



可愛らしい髪型とメイク――きらびやかな色使いの、ちょっぴり背伸びしたセクシーなコスチューム――。


小憎らしいアクセサリーと、派手な音楽に重なる繊細かつ大胆なカット割り――そして、格好いいキメポーズ――。




察するに、魔法少女の変身とは、そういうものだ――。