◇◇◇◇◇
「うぁぁあ!間に合った!!?」
教室につくと、担任の田嶋先生がいつものように教卓の前に立っていた。
「岩崎、遅刻と…。」
うっそー!!
…あの笑うと余計かっこよくなる金髪のせいだ!
いや、お兄ちゃんがお弁当忘れたせいだ!
いや、やっぱあの笑うと余計かっこよくなる金髪のせいか…?
元はといえば、笑うと余計かっこよくなる金髪とケバ女のキスを見させた…
田嶋のせいじゃぼけー!!
「おーい、波奈だいじょぶー?」
「なんかブツブツ唱えてんな」
「顔が死んでんぞー」
「岩崎、席つきなさい」
あんたのせいじゃあぁぁぁぁぁああ!!!
「はぁ……」
「はよ、岩崎。お前やっぱサイコーだな」
席につくと、前の席の薪原篤紀(まきはら
あつき)が笑ってた。
「こら。笑い事じゃないの」
「いてっ…、まぁ今日は俺の代わりに頼んだよ、ざ・つ・よ・う♪」
「だぁあっ!薪原ほんと何なの!」
確かに確かに遅刻したからペナルティーで田嶋先生の雑用押し付けられるんだけどさ
一緒にやるという心は無いの!!?