「あっ、稜〜!」




あたしの真後ろの金髪の更に後ろの方から女の子の甘ったるい声が聞こえた。





なんかケバ女…?





まずい




「金髪の彼女さんが来たみたいなのでさようならっ!」


「はぁっ!?あ、おい!」





走れ、波奈!





ケバ女に目つけられたらあたしの学校人生たまったもんじゃない!







あたしはこれまでに無いくらい全速力で走った。







なんか今日は忙しい日だなぁ、ほんと。














「ってか遅刻するー!!」








やばい、やばいよ







遅刻するーーー!!