ん?
「なんかよく見たら……かっこいい?」
そう言った瞬間、金髪が笑いを止めた。
というより、不敵な笑みに変わった。
…………ん?
って、なんであたし口に出してるのっ!?
こんのバカヤロー!!
「ふーん…………もしかして、俺に惚れた?」
はぁっ???
「バッカじゃないの、この笑うと余計かっこよくなるウザ金髪!!!」
………って、あたし褒めてない?
「やっぱ俺に惚れた?」
「絶っっっっっっっっ対無いから!!」
「これからも?」
「当たり前!」
「根拠は?」
「好きな人いるからに決まってんじゃん」
……………
あ、えっと…………勢いでつい…
「ふーーーーーーん、好きな人…ねぇ…。」
なんですか、コイツ。
誰かどうにかしてください。
「まもなく南駅、南駅。お出口は左側です………」
きたーーーーー!!
降りる駅着いた!!
駅に救われたー!
この目の前のニヤニヤしてる金髪から逃げられる!