ーーーキーンコーンカーンーーー
次の瞬間
私はその音で
現実に引き戻された
「こ、これ……っ
お昼のチャイムだよね⁈
やばいよ
早く戻らなきゃーーー………」
そう言って私は
さっき
ここに来る前の状況を思い出した
ーーーそうだよ
きっとみんな
あたしなんかが工藤くんと
一緒にいたこと
怒ってるかもしれないーーーー
やっぱり私は
もう工藤くんと関わっちゃ
ダメ、だよねーーーー………
「あ、あの
工藤くーーー」
「ーーーあのさ」
あたしが
今考えたことを
工藤くんに話そうとすると
工藤くんは
あたしの言葉にかぶせて
遮るように口を開いた
「……な、なに?」