「そっか、
ひとりで誰も
頼らずに
博多にやってきて、
頑張ってるなんて

舞ちゃんは
ほんとうに
偉いと思うよ。」

「そんな、、
褒められるようなこと
まだ何もしてないよ。」

「もっと
自分のこと褒めていいよ。

自分のこと
素晴らしい人間だって
口に出して言ってごらん。」

「わたし
素晴らしい、
わたし
頑張ってる、って?」

「そう、
舞ちゃんの
可愛い顔を
鏡で見ながら、
何回も
自分を褒めてごらん。

舞ちゃん
にんげんは

自分の心に

思い描くとおりに
事を為すんだ。

世界がかわるから。

続けてやっていって
ごらん。」

「えー!
恥ずかしい!
けどやってみるね。」

「うん、
舞ちゃん、また
感想聴かせて。

舞ちゃんそろそろ
次の打ち合わせだから、
また連絡するね。」

「うん、
涼平さん
ありがと。」

(違うよ、
いまのは
営業電話、、。)

声が聴きたくて
電話した訳じゃない。

週末だから
電話したんだ。