「どうして中州で働いているの。


「昼間の就職で

福岡きたけど、
うまくいかなくて。」

「しごと
向いてると思う?」

「どちらかというと

向いてないと思います。
真面目すぎて。」


「女の子はね
水のように
しなやかであるといいよ。

強さも必要だけど、
その強さは

鉄筋コンクリートの
ような強さじゃなくていいから。」

「俺もね、
キャバクラ
あんまりこないんだ。

だからあんまり
的確なこと

いってあげれなくてごめんね。
お酒なくなったね、
なにか好きなの
たくさん
のんで。」



「いいえ、、」

変な人だ。

ただのお客さんだから
気にしなくていいのに。

「番号教えてください。」

「いいよ。
終わってから
ごはんでもいく?」

「はい。」
いつも
いやいや行くのに

素直な自分がいた。