少し落ち着いた
洋楽が流れる店内。

「かれんさんお願いします。」

「はい。」

「あそこの八番テーブル、
あの
右側の若い方について。」

「はい。」

「こんばんは〜、
可憐です!」

「お、若いね〜。」

何話せばいいんだろうか。

今夜も夜が、ふけていく。

脳裏にうかぶのは

よっぱらって
ぐだぐだになった
お母さんの姿。