「まいちゃん
いままで
なんの仕事してきたんだっけ?
マックとか

居酒屋さんだよね。」

「キャバクラは

顔、スタイル、若さ
外見が命なの。
みかけがいいことに

価値があるの。」

「けど私、
自分にそこまで自信ありません。」


「自分に自信があるかないか
じゃなくて、

男から
みて価値があるかなの。

まいちゃん、
普段は口説けない、
若くて可愛い娘、

いい女と
非日常な空間を

味わいに

高い
お金はらって

お客様は
やってくるんだよ。」

(じゃあ
母は、、、。)

安いお金で

男にだかれて

朝になっても
帰ってこない

母を待つ、
わびしい朝を
思い出した。


誰もいない部屋から

ひとり、ランドセルからって
でていく私。

そんな夜を

朝を

ずっとずっと

過ごしてきた。

「男のひとって、

若い人が好きなんですか。

ただ誘いやすいだけじゃないんですか。」

「そうだよ。
だからまいちゃん

誘えそうで

誘えない女になるんだよ。」


「水商売って
売れるためには


お客さんと
セックスしないと
いけないんですか。」

「なんで?

しなくていいよ。

お客様は

セックスできそうで

できない女のこに

お金をつぎ込むんだよ。

安易に


セックス

してしまったら

いいお客様

逃してしまうよ。」

じゃあ、
母は、、。



この仕事を

頑張ることは、
母の生き方を

否定することに、

女として
復讐することに

なれるのだろうか。