「恭也、しっかりしてください!

あなたまで、呆然と立ち尽くすつもりですか?


気をしっかりもって!」


アキラが、俺の頬を叩いてきた。


「慶都も良太も、しっかりしてください!」


慶都も良太もアキラに叩かれていた。


「蛍ちゃん、覇王の総長に何か弱味を握られてるってことは、ないですよね?

あったなら、迷わずに私たちに言ってください。」


アキラは、いつも通り冷静に蛍に声をかけていた。