「蛍ちゃん、行こう…」


慶都が、私の手をとり廃墟から出た。


あの男の人、大丈夫かな…


「千を怒らすと恐いことが分かった?

だから、蛍ちゃんも気を付けてね?


千は、恭也の彼女でも…

容赦ないと思うからさ~」



私は、この日…


千の本性は、誰にも言わないことと…

忘れることにしようと心に誓った。