「お、可愛い子来た~~♪」

酔っていて頬をピンクに染めた
同い年ぐらいの男の子は
私を見た途端そう言った。
水嶋を含めて男が4人いた。

「こ、こんばんはー・・。」

私は苦笑いをしながら
一つ空いている席に腰を下ろした。

「お前ら酒ほどほどにしろよ?」

水嶋は人数分のコーラを
机にまとめて置くと
そういった。
見かけによらず仲間のことを
心配できる人だった。


~♪~♪♪♪

誰かの携帯から音楽が
流れる。
私は自分の携帯からかと
思い、ポケットから取り出してみるが、
違った。隣で座っていた水嶋の
携帯からだった。

「《もしも~~し》」

隣に座っていたのでついつい
聞こえてしまう水嶋の携帯の向こうの人
の声。それは紛れもなく女だった。

「あ?どうした???」

水嶋はヤンキーっぽく
返事をする。

まてまてまて・・・盗み聞きはよくないよねえ??