「俺、飲み物買いに行ってくるわ!!」

部屋にいる羽美たちにそういいながら
扉をあける。
それは紛れもなく男だった。


私が呆然として見上げていると、
彼が扉を閉めながら私の顔を
じーっと見てくる。

「どうした?遊びに来た?」

ささやくような声で
私に問いかける。
そんな彼は金髪交じりの茶髪。
そしてバギージーンズをはいて
上は、黒いジャケット。

私はその問いにただただ黙って
頷く。


「・・・・って、吉岡?」

彼は私の前にしゃがみこんで
私の顔を覗き込んだ。

ずっとうつむいてた私は
ゆっくりと顔をあげて微笑む。