私は図書館に本を返さなければ
いけないことをふと思い出して私は
羽美に理由を言って先に帰らせた。
ああ・・めんどうくさいなあ・・。
そんなことを呟きながら
図書館へ向かった。
─図書館─
ガラッ。
2、3人しかいないじゃん・・。
しかもガリベンっぽいやつばっかだし。
この時間帯はいつもそうなんだよねぇーー・・。
私は仕方なく本を返却することにした。
「返却ですか??」
図書委員のかわいいおさげの
女の子が首を傾げて訊く。
「あ、はい。」
私はとっさに頷いて
返答する。
「この本いいですよね。」
女の子がその本の表紙を
見つめながら笑った。
「とってもいい本でした・・!」
あまり面白味がつかめなかったが、
ノリでそう言ってしまった。
そんなやりとりしてる間に、
図書館はがらりとして、
人が居なくなった。
私たち二人以外。