「そんなん、知っとるわ!!!」

健人がつられて笑う。

「俺そんなモテてんの?全然女子こねえんだけど??
もっとこう、モテてる男子の周りにはマンガみたいに女子がいないとねえ。」

俺は反抗するのも面倒くさいので、
話に乗ってみる。

「お前、マンガとリアルを一緒にすんなよ!」

健人がズボンのチェーンを
手でいじりながら言う。

「ま、近寄りがたいけどモテてるかんじだよね。」

翔が納得しながら
俺に視線を移す。

「ふうん。なんかそんなの興味ねえなぁ・・。」

俺は自分の教室につくと、
三人に手を振って別れた。