「ありがと、うわこれめっちゃうまいやん!!」

そしてそして、褒めてみる。

「うそ!よかった朝起きて作ったかいあった~~」

霞織はにこにこ笑いながら
箸をすすめる。

「霞織、俺にもちょーだい。」

翼がまだ2個残っている卵焼きを
目の前に言った。

お!やればできるやんけ、翼!!

「え??あ、いいよ!」

そういって霞織はまた
差し出す。

「ありがと。」

むっと膨れた翼は
もらった途端子供みたいに
笑顔になる。