─霞織 Side─


なんだかんだいってだるい授業を
終えて、昼休み。
私は昼休みがだいすきだ。

「羽美~屋上行ってご飯たべよー?」

私は授業疲れしている羽美にそういうと、
羽美はハッと机から起き上がって
私を見て頷いた。

「ごめんごめん、半分寝てた。」

羽美が冗談半分なことをいうから
ついつい笑ってしまった。

「半分って中途半端・・!」

屋上につながる階段を駆け上がり、
そういった。

そして屋上へと続く扉を開けると、
ぶわっと風が来る。
ましてや冬だというのに暑さが
全身に駆け巡る。
今日はなにかしら暑い。

太陽がもやもやと照っている。

・・・。


「ここらへんで食べよ??」

羽美が屋上のフェンス越しに
立ってぴょんぴょん跳ねながら
そういった。

「あ、うん!!」

私はぽかぽか太陽に照らされながら
お弁当を食べていた。