「はぁ、ごめんね!!」
息を切らせながら
玄関を飛び出る私に、
羽美はクスクス笑う。
「いいよいいよ、いつもの事、もう慣れちゃった。」
へへっと笑って羽美は歩き出す。
も~~羽美に迷惑かけてばっかだ・・。
─2年A組。
周りはやたらと騒がしかった。
なんで??なんて思いつつ、
私は羽美と共に教室に入る。
すると、一人の女の子は、
地べたにはいつくばる様子で、
もう一人の女の子は生意気に手なんか
組んじゃって、地べたにはいつくばってる
女の子を睨み付けていた。
「ちょ・・と、やめてあげた・・ら?」
いつもハッキリと物を言う私じゃ
ないから、野次馬のクラスメイトは、
皆こっちを見た。
そして羽美まで目を丸めて私を
見る。
「は??」
すると生意気女が、私の方に歩み寄ってくる。
野次馬達は道をあける。
「いや、だからさ、やめてあげなっていってんの!わかんない??」
私はいやみったらしく
言う。結構勇気いるんだよね・・これ。