そんな中、制服の上から着ていた
トレンチコートのポケットで
携帯が震える。

冷たい手に息をかけながら
私は携帯を取り出す、そして
カチッという音を立てながら
携帯を開く。 メールだ。

件名:(件名なし)
From:羽美

今日、パーティー家で
するけどくる???
来るなら羽美の家ね!
まってるよぉ~♪
(><)♪♪

親友の 碓氷 羽美(ウスイウミ)
からのメールだった。
いつもテンションが高く、
彼氏のいない私を心配する
子だ。

そんな誘いのメールを断ることもせず、
パタン、と携帯を閉じてポケットに
入れる。そして私の足は
羽美の家に向かっていたのだ。