そして休み時間の度に貴月を探しにいろいろなところへ回った。
全教室、美術室、屋上…

どこにもいなかった。
そして最後に中庭に見に行った。

そこには───

木陰の木に寄りかかりお昼寝している貴月がいた。
私の心臓がドクンと高鳴る。

貴月の長いまつ毛、スースーと可愛らしい寝息、サラサラの髪の毛、綺麗で透明感のある白い肌。


私の中のものが出会ったときと同じように弾けた。


私は貴月に近寄って…





そっとキスをした。