今日もプラプラと街を歩く。


特に予定もなく




ふと、時計を見ると針が5時半さしていた。



もう、5時か.....



早いな



そう思っていると



「ねぇ、おねぇさん!
ここよってかないかな!?」



振り向くと金髪の髪を無造作にワックスでたて、黒く怪しく光るスーツ


いかにも、ホスト。




「いや、あのそういうのいいんで....」



断りの言葉を言うと



「ぇぇ!?ダメぇー?いいじゃん?
ちょっとぐらい、俺が接客するからさー?」



なに、こいつ

自分がイケメンとでも言うのか。



めんどくさい。



無視して歩こうとしたとき



「ちょ、お前何やってんねん!
こっちいくで!」



突然見知らぬ男に腕を掴まれて


引っ張られていく



「ちょ、は?え、」


完全に唖然とする私。



さっきのホスト男も唖然としている



「ちょっと、離して....!
誰なんですか!?」



目一杯の力で手を振りほどくと


「ごめん!さっきの男ホストやろ?
やから、連れてきてしもうた!」


バリバリの関西弁を使う男も

男でホストっとぽいんですけど?



「あの、あなたもかなりホストっぽいですけど?」


私がそう言うとははっと笑い



「せやで、俺もホストや!
さっきの奴と同じようなもんか!」



そういい、ニッと笑うと白い八重歯が見えた




ドキンッ



なんだ、その笑顔に胸が高鳴った



「助けてもらってありがとうございます。それじゃ.....」



お礼だけいい、背を向けて帰ろうとすると


「ちょい、待って」


腕を掴まれ引っ張られる



「え、なんですか?」


「この辺今からの時間ホストがめちゃめちゃ出るからついてきー」


そういい、私の腕を引っ張って


歩いていく



「え、ちょ、」


引っ張られるがまま私が連れて来られたのは.....




って、ここもホストクラブじゃんか



「あの、ここもホストクラブですよね」



「そやで!俺が働きよるとこ!
大丈夫やて、ここは信用できるから」



そんなこた言われて、誰がそうですかって信じるかよ



「いや、もーほんとにいいので」



「だめやて、いーか。」


そういい、中へと連れ込まれる