キーンコーンカーンコーン
「やっばーい!」


校門に向かって猛ダッシュする一人の少女。
無性にもあと少しというところで門が閉まり始める。


「あああああ、先生まってー 閉めないでー!」
完全に閉まるまであと数センチ というところで少女は間に合った。


「はぁはぁ、もうダメかと思ったー!」
「またお前か如月!今月何回遅刻してると思ってるんだ!」
「で、でも今日は間に合いましたよねっ!」
「あんなのが間に合ったうちに入るか!さっさと教室に行け!!」
「ぎゃーごめんなさーい!」


生活指導の先生に怒鳴られてトボトボと歩く如月と呼ばれた少女。


そう、その少女こそあたし、如月梨緒。