「オレ、葉山悠輝!
一応クラス委員やってるんで、なんか分かんない事あったら何でも言ってくれ!!」
私に声を掛けてきた彼は、
日に焼けたのか少し茶色くなっている髪を短く切っていて、髪の色と同じ茶色の瞳がすごく綺麗だと思った。
一瞬、私とは別世界の人のように思えて見とれてしまう。
私は、ずっと入院していたから肌は白いまま。
髪も真っ黒で肩の下くらいまでの髪を緩く横で結んでいる。
少し暗くなってしまった自分の思考を振り払うかのように小さくため息を吐く。
「よろしくお願いします、葉山さん」
私は笑顔でお礼を言う。