「今日の服と髪、すっげぇ似合ってる。」

あーあ。言っちゃった。

なんか、素直にこういうこと言うのって
恥ずかしい。


俺は転んだあやに手を差しのべて
立たせてやった。

「ありがとう。」


「えりに服とか選んでもらって
メイクも髪型も頑張ったんだぁ」


ふんわりした笑顔で俺に笑いかけるあや。


その笑顔が本当に可愛かった。


「あ、そういえば今日ちょっとおっきく見えるよ。150センチに見える。」


「ほんとにっ!?ブーツ履いてきてよかった!」


あやは小さいままでも十分可愛いのにな。
背伸びしちゃって。