「あー。佐藤くんがうらやましい。
こんなかわいい子独り占めしちゃって。」


「もー!えりったら!」


11時。


「そろそろでるね。」


私は玄関でえりがセレクトしてくれた
ブーツに履き替え後ろを振り返りながら
笑顔で言った


「あや頑張れよっ」


「うん。えりありがとう」


小走りで駅に向かう私。