「あや…泣きすぎ…顔ぐちゃぐちゃだよ?」


昨日とは違い優しく微笑みかける、ひろ。


「だって…傷つけたもん…裕太くんのこと…」


手にぽたぽたと涙が落ちる。


「いい加減にしろよ。」


ぎゅっ…


ひろは泣いてる私を優しく抱き締めた。


「わからない。」


「…俺がなんでお前なんか好きなのか。」

「ちびで泣き虫で人一倍弱くて…
でもそんな、不器用なおまえがだいすきなんだよ…」

誰もいない教室で抱き合う二人。

今度は心臓がバクバクしてとまらない。


「裕太には悪いけど振られてほっとしてるんだ…もしあやと裕太が付き合ったらどうしようかと思った。」


ひろ…そんなこと思ってたの。


「私も…ひろと付き合ってなかったらもしかしたらOKしちゃってたかもしれない。でも私…ひろのことばかり考えてる…」


本音をぶつけてくるひろに
私も本音をぶつけた。