長かった入学式が終了。



廊下に出たら早速列を乱すみんな。


「ひろ!ひろー!」


親友の裕太が俺の肩をばしばし叩く。



裕太とは、幼馴染みで小・中・高一緒。


誰も知り合いがいなかったので裕太がいてくれてほっとしている。


「いてーよ。」


「ごめーん。それよりさ、さっき貧血で倒れた子保健室に運ばれたって」


「ふーん。」


入学式で倒れるなんてその子もついてないな。