「可愛いよ」


そんなあなたを見て私も笑顔になった。


イルミネーションは、予想通りたくさんのカップルで混んでいた。


背の高いカップルがたくさんいて全然見えない


ぴょんぴょん小さな体で跳ねる私。


「ひろー。見えないよー。」



「ちびって不便だなー。俺はよく見えるよー。」



「もーっひろのばかっ」


やはり、いじわるなひろ。


頬っぺたをぷぅっと膨らませる私。


ひょいっ


「わっ」


ひろが私をだっこしてイルミネーションを見せてくれた。


「ひろっ!?降ろしてよー」



「小さくて見えねーんだろ。イルミネーション見てみろよ。」