目が覚めるともう夜だった。


はぁ…


イルミネーション行きたかったな。


つくづく…私ってだめなやつ。


「起きた?」


「!?」

ドアを開けて立っていたのはひろ。


「なんでいるの!?」


私の目はかなり大きく見開いている


「なんでって…さっきから看病してたじゃん。」


ああ…そうでしたね。忘れてました。


「ほら。」


差し出された体温計。


「熱計れよ。さっきは、おでこカイロなみに熱かったけど。」


さっきは熱が40℃を超えていて辛くて辛くて耐えられなかった。


そっと体温計を脇に入れる私。


ピピピピ

「37.8℃』


信じられない。

さっきまであんなに高かったのに。


「まじ!?どれどれ?」


ひろは、笑顔になり私のベッドまで乗ってきて自分のおでこを私のおでこに当てた。



どきん…




やばい。




グルグルする。




そんなことされたらまた熱あがっちゃう…




「よかった、よかったー!」

ひろは、興奮して私の背中をバシバシ叩く。

「いたーい!」

「わりー。まだ熱いけど元気になったね!ずっと見ててよかった!」





「ずっと見ててくれたの?」

「ああ。お母さんいないし心細かったろ?」




ひろ…いつものいじわるな顔は?



いつもいじわるな顔してばーかとか

ちーびとか言うあの顔は?



そんな優しい顔されたらきゅんってなっちゃうよ…