「わっ…なんだよ!?」


急に泣き出した私におろおろするひろ。


「らって…話があるってぇ…ひろと別れたくないー…」


「はあ!?」


ポロポロ出る涙。

ぎゅっ


体が温かい…


冬なのに…


あ。ひろが私を抱き締めてる…


「勝手に変なこと考えんな!俺だって別れたくねーから。」


「な…なんだ…よかった。」


別れ話じゃないんだ。


よかったー。


ゆっくり私から手を離し自分のハンカチを私に手渡す。

「鼻水ふけよ。」


素直じゃないなぁ。


でも優しい。



私は、ひろのハンカチで涙と鼻水(笑)をふいた。


「あの…話って?」


まだ赤い目で首を傾げながら聞く。


「ああ。」