「すー…」


なんだ…寝たのか…
にしても無防備だな。こいつ。


「あや、好きだよ。」


寝てるんだからと気づかれないと思い
あやにそう囁いた。


あ、そうだ。こいつ熱は?


俺はあやのおでこに触れた。


あ…下がってんじゃん。


キスのおかげかな。


ってことは俺が風邪移った?


まあいい。


あやの熱ならいくらでもほしい。



「あや。ばいばい。」


俺は、あやのストレートの髪を撫でた後
あやの家を後にした。