どきどきする。


まずいって言われたりしないかな?


ぱかっ


汗ばんだ手でそっとお弁当をあける。


中を開けるとそこには


不器用なおかずたちが顔を出していた。
























「ハハハっやっぱり不器用じゃん!」


-ずきっ…


不器用…


私はやっぱり、ひろには合ってないんだ…



ぱくっ


その時ひろが、不器用に仕上がった卵焼きを手掴みで食べた。


「うん。おいしい。」


そう言って優しい笑顔を見せてくれた。


「ほんと!?」


嬉しくて身を乗り出す私。


「ほんと。ほんと。」


「でも…ごめんね?私料理やったことなくて…失敗しちゃった。」


私は自分の情けなさに下を向く。