どきん…


どきん…


心臓の音がひろに伝わりそう。


「おまえ…」


突然沈黙を破ったのは、ひろだった。


「なぁに?」


笑顔で言う私。


「軽いな。」


「私は軽くないもん!ひろ一筋だもん!」


「ばか☆体重だよ!」


あ…またボケちゃった。


私のばかー。


「ばかだなー。ほんとに。」


「ひろ…ごめんね?」


「なんだよ!?急に。」


突然謝られたことにびっくりしているひろ。


「さっきの話…聞いちゃった…」


ひろは一旦黙って…


「うん。知ってた。」


と言った。


「ごめんね。立ち聞き…じゃなくて座り聞きなんかするつもりじゃなかったの…!」


「アハハハハハハハ!座ってたの?」


「うん…」


私、また変なこと言ったな


「別にいいよ。」


思い出すだけでも…涙がでるほど…嬉しかった。


「ぐすん…」


また涙を流した私。


「あや!?どした!?どっか痛い!?」


びっくりして振り返るひろ。