私の異変に気づき慌てて降りてくるひろ。


「どうした!?」


「アハハ…階段から落っこちちゃった。」


苦笑いの私。


ひろがくじいた足を触る。


「いた…」


後から来たえりが階段を降りる。


「あや。どうしたの!?」


「足くじいたらしい。」


私の背中を擦りながら言うひろ。


「平気!?あや。」


「うん。大丈夫。」


「ほんと、どじだよな。おまえ。保健室行くぞ」


ひょいっと私をおんぶする。


「細田。あやのこと先生に言っといてくれないか?」


「うん。わかった!」


えりは教室に帰っていった。


ゆっくり歩き出すひろ。