「嫌いなところなんてないよ。小さくても一生懸命だし。優しいし。一途だし。素直だし。そういうとこ大好きなんだよ。」


ぽろっと


涙が溢れちゃった…


嬉しくて…


あんな風に思ってくれてたなんて…


「ひぐっ…」


あ…ここで泣いちゃ…だめ…


ばれちゃう…


「だれかいるのか!?」


そう言ってどんどん近づいてくるひろ。


やばい。逃げなきゃ。


パタパタパタ。


上履きを走らせ、遅いなりに走った。