私は壁にしゃがみ込み隠れていた。


はぁ…☆


こういう時小さくてよかったって思う(笑)


「佐藤くん…」


静かに話始めるえり。


「こないだはごめんなさい!!!」


え…


「あやから聞いたけど…あの人浮気相手じゃなかったんだね…お姉さんだったんだよね…」


「うん…」


「佐藤くんにひどいこと言った…ほんとにごめんなさい…」


これ絶対見つからないように聞かなきゃだ。
聞いちゃダメな会話な気がする。


「いいって。気にすんなよ。あやとは普通になったし。もう気にしてないから。」

じゃあと言って帰ろうとするひろ。


ハッ


こっち来る。


どうしよ…


「ひとつ…聞いていいかな?」


ほっとした。


だって見つかるところだったんだもん。


「なに?」


「佐藤くんは、どうしてあやを選んだの?」


「あやってさ…どっちかって言うと消極的だし、身長もみんなよりうんと小さいし。体も弱いし。佐藤くんと正反対だなって思って。あやのどこかいいの?」


ちょっと…


なんてこと聞くの。


どきん…


どきん…


心臓が鳴り始める…


どうしよう…


なんとなくとか言われたら。


こわい…


だけど…足が動かない…