理科室が見えてきた。


中からガヤガヤ騒がしい声。


多分着いてないのは、俺たちだけ。


バーーーン!!!


勢いよくドアを開けた…


が。先生はまだ来ていないみたいで
ほっと胸を撫で下ろした。

安心したのか俺はあやの手を離してしまった


その時…

バターン!!


「わっ」


手を急に離したからあやが転んで頭を打った。


「ったぁ~」


あやは起き上がり額を両手で押さえている。


周りからは朝みたいに爆笑。


「あや…ごめっ…アハハハハハハハ!!」


俺もみんなにつられて爆笑。


「もーっひろ。痛い!頭打っちゃったじゃん。」


「わりー。わりー。」

両手を合わせて悪気がなさそうに謝る俺。


先生が来ないうちに俺たちは席に座った。