あやの席まで音をたてずに近づく。


「スヤスヤ…」


「可愛い…」


あやの愛しい寝顔を見てつい出た言葉。


あやの寝顔は、とても無邪気で可愛くて


天使みたいだった。


ずっとこのまま見ていたい。


あやのサラサラの髪に触れる。
























ってこんなこと思ってる場合じゃないっての!


後、1分で授業始まる!


「あや!次の時間、移動教室!起きろ!」


小さな彼女の体を大胆に揺すった。


だって遅刻したらまずいもん。


「ん…おはよう。」


眠い目を擦るあや。


ぱしっ


俺はあやを引っ張り全速力で走り出した。

「わわわっ…ひろっ…待ってよ…!」


なんて言う彼女の声など無視!