「先生…」


私は小さな体で立ち上がりヨロヨロ浅見の元へ近づいた。


「どうした?」


「教科書…全部家に置いてきました…」


そう。鞄を開けたら入っていたのは、私とひろのお弁当のみ。昨日時間割りを揃えるのを忘れた。


お弁当は作った後忘れずにいれたのであった。


周りはみんな笑っている。


「冴島。やる気あるのか」


浅見の目は怒っている。



ひーっ


怖いよー。


私は…とことんばかだな。


「出た!あやの天然!」


「アハハハハ!」


なんてからかうみんな。


どうしたらいいんだろう。