私は青いジャケットを手に取り、それを羽織った。


ベッドの上で彼女さんと話すことになった。


「わわわわ…私!冴島彩香です!」


緊張でどもってしまう。


「アハハ。どもりすぎ。だから知ってるって。これ」


綺麗な手の彼女が持っているもの…


それはうさぎのキーホルダーが着いてる私の鞄だった。


「ひゃぁぁぁっなんで!?」


「昨日、ひろが鞄忘れて帰ったって…ほんとにどじだね。」


そういえばどさって音した。


鞄忘れるとかほんと、私ばか?


「すみません…」


「おもしろいね~あやちゃんは。」


そう言って口に手を当ててクスクスと笑っている。


なんか…普通にいい人。


美人さんだし優しいし


悪いとこないな…