ふらふらじゃん。


そんなにまでして俺に別れを
告げたいのかよ。


この時、無理をしてるあやを見て悲しい気持ちになった。


親子丼が出来上がったので各自、テーブルに親子丼を運ぶ生徒たち。


『いただきます☆』


みんなの声がはもる。


みんなは、夢中で親子丼を食べていく。


「おいしーっ」


「頑張ってよかったー。」


なんて声が次々と聞こえてくる。


「私今、あんまり食欲ないから誰かにあげる」


あやが小さな手で親子丼を真ん中に置く。


「あや、ほんとに平気?」


女子があやの頭を撫でてそう言う。


撫でられてるあやは、まさに小動物。


「全然」


なんて言ってブイサインをするあや。




うそつくなよ。


しんどいくせに。


俺のためだけに学校きたくせに。



「あ、水ねーや。」


男子は水を用意することを忘れ慌てて立ち上がった。



「いいよ。私が持ってくる。」



しんどいはずなのにあやは立ち上がり水道場へと近づく。