「きゃあ!ひろ!?」


あやは、顔を真っ赤にしながら俺を見上げる


「体調悪そうだから肩貸してやる」


と自慢げに言う俺。


ばかだな。

これから振られるのに…


なんでいつも通り優しくしちゃうんだろ。


「ありがと…ひろ。」


あやはそう言いながら俺に寄り添ってきた。


素直で一途なあやが好きなのに…


なんで振られなきゃならないんだろう。



暗い気持ちのまま家庭科室に向かった。