「保健室とか…」

「ほんとに平気…ありがとね?」

そう言ってまた横になった。


こないだ俺の頬をひっぱたいたのに普通に接してるあや。今日別れを告げようとしてるんだ。


胸がいたい…


「っておい。次の時間調理実習!起きろ!」


あやの手を無理矢理引っ張り歩かせた。


「待ってよ~」


そう。次の時間は調理実習。だから家庭科室に移動しなければならない。


あやは小さな体を揺らしふらふらしながら歩いている。


俺はそんなこいつの肩を抱いた。