頭を抱えて階段を降りていく俺。


教室に入るとあやが机に腕を乗せて顔を埋めていた。


隣にはずっと細田がいて
なぜか裕太もいた。


「あや、ほんとに大丈夫?熱あがってるんじゃない?」


「へーき。」


出た。


また無理な笑顔。


「熱あるのによくきたよねー。」


と笑う裕太。




あいつ…


ばかだよな。


ほんとは、辛いくせに
誰にも言わないで頑張ってる。


俺はそういうとこにひかれた。