背中を押さえながらゆっくり振り返る。


「細田…」


細田は怖い顔をして俺をにらんでいる。


「ちょっと来て!」


女子とは思えない力の強さで引っ張られ屋上につれていかれた。


フェンスにもたれ掛かりまたもや俺を睨んでくる。


「佐藤くん!最低!」


は?


「佐藤くんならあやのこと幸せにしてくれるって思ってたのに!なんであんな素直で一途な子騙せるの!?」


細田は泣きながら俺を強い力でぽかぽか殴る。