「えり…」


私を女子トイレに引っ張った人はえりだった。


「もーっ心配したよー!」


って言いながら私を抱き締めるえり。


そんなえりが可愛くてえりの背中をぽんぽん優しく叩く。


「ごめんねぇ~もう熱ないから。」


また私の無理な笑顔。


「うそ…」


「え…」



ぴとん☆


っておとをたてて私の額に手で触れるえり。


「まだ熱あるじゃん。保健室いくよ。」


強引に私の手を引っ張る。


「やだ!離して!今日は、放課後までいたいの。」


えりの手を振り払って少し叫んでしまった。
女子トイレの中だったから私の声がこだました。