そして思いっきり走り出した。


あっ…

バシャーーン!!!

この公園噴水があったんだっけ?


噴水の存在を忘れつまづいて
中に入ってしまった。


すると温かい手が私の腕をひっぱる。


「相変わらずどじなやつだな。風邪ひくぞ。」


やだ。


あの人に触れたのとおんなじ手で私に触らないで。


涙がまたとまらない。

「あや…」


私はひろの手を振り払い噴水から下りて家まで走った。